右から長田支店長、松下社長、髙田校長、高橋教育長
「世間よし」の精神育む
アルミ圧延品や銅製品などを取り扱う非鉄製品流通大手の丸久(本社=福岡県糟屋郡志免町、松下健三社長)は12日、同町の志免中央小学校でプロジェクター一式の寄贈を行った。地域社会貢献活動の一環として、西日本シティ銀行が今年2月から取り扱いを開始した地域応援私募債「つなぐココロ」を活用し、同社から一番近い同校へ寄贈した。
寄贈式には松下社長のほかに志免町教育委員会の高橋秀喜教育長や志免中央小の髙田竜也学校長をはじめ学校関係者らが出席。松下社長が目録を贈呈した後、私募債を引き受けた西日本シティ銀行の長田大次郎・比恵支店長から記念楯が贈られた。
松下社長は2014年3月に福岡市博多区から志免町に拡張移転した経緯や同社概要、取り扱う非鉄製品について説明。近江商人の「三方よし」の理念を引き合いに出し、「このような機会を通じて少しでも地域の子どもたちを応援するとともに豊かな環境で明るく元気に成長し、『世間よし』の精神が根底に育てば」と語り「企業と地域の繋がりは今後さらに重要になる。地域における教育と社会の距離を近付けていきたい」と抱負を述べた。
高橋教育長は丸久の経営方針などに触れた上で「志免中央小ではキャリア教育を行うなど各校が特色を持っている。松下社長にはぜひ、理念や考え方について児童に直接伝えていただきたい」と語り、髙田校長は「学校ではICT活用が進んでおり、今回寄贈されたプロジェクターを使って教育効果を一層高めていきたい」と話し、それぞれ謝辞を伝えた。【福岡】
日刊産業新聞 2017年6月16日掲載記事